中国、台湾周辺含む東シナ海で漁解禁 台湾海峡の緊張高まる中「敏感な海域」近づかぬよう指示
中国で16日、東シナ海での漁が解禁されました。台湾海峡の緊張が高まる中、中国当局は、漁船に対し、「敏感な海域」に近づかないよう指示しています。
――豊漁を願う爆竹の音とともに、何百隻の船が出航していきます。
沖縄県の尖閣諸島や台湾周辺を含む東シナ海での漁が解禁されました。中国政府は、「政治的に敏感な海域」に近づかないよう指示していますが、漁師からは、こうした海域に近づく可能性もあるとの声が聞かれました。
漁師
「いまは(台湾との間に)線が引かれ、漁船は行くところがなくなった。どこで漁ができるというのか」
「度胸がある人は、台湾海峡にも行くだろう」
中国は、南米を訪問している台湾の頼清徳副総統が、アメリカを経由したことに、「台湾海峡の安定を壊すトラブルメーカーだ」などと批判しています。
頼副総統は16日、台湾への帰路でサンフランシスコに立ち寄る予定で、中国が対抗措置に出る可能性もあり、緊張が高まっています。