ウクライナから避難“300万人超”日本でも支援…SNSで物資など募る
ロシアによる軍事侵攻で、ウクライナから国外に避難した人たちは300万人を超えたといいます。避難者は日本にも到着し、SNSを利用した支援の動きが出ています。
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15日、ウクライナ中部の都市ヴィーンヌィツヤに到着したのは、11台のトラック。積み荷は、赤十字国際委員会による水や毛布、医療キットなどの救援物資です。
現地の状況は――
赤十字国際委員会 フローリアン・セレックス氏
「戦いが絶えない場所にいる人たちは、夜中に何度も目が覚め、夜もほとんど眠れない。その疲労感は想像に難くありません」
支援に不可欠なのが――
赤十字国際委員会 フローリアン・セレックス氏
「私たちのチームは、安全であることが最重要です。安全があるからこそ私たちは必要な支援を提供できるのです。人道回廊について話し合う際には、(紛争の)当事者間で合意を見いだすことが不可欠です」
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一方、国連によると、15日時点でウクライナから国外に避難した人たちは300万人を超えました。
ユニセフによると避難した子どもは150万人に達し、「ほぼ毎秒に1人の子どもが難民になっている」ということです。
避難生活の長期化を見据え、多くの避難者がポーランドでの住民登録をしています。住民登録をすれば、避難者もポーランド人と同じ社会保障制度を受けられるようになります。
16日、申請に訪れた1人、6歳のナスタシアちゃん。
ナスタシアちゃん(6)
「パパのために歌います」
ウクライナに残って戦う父親のために、歌うことが日課となっていました。住民登録の手続きも無事終えました。
ナスタシアちゃんの母親
「これで働けるようになるかもしれないし、病院で治療も受けられます」
14日、羽田空港にやってきたのは、ウクライナから避難してきた親子。避難の支援をしたのは、渡邊修平さん。
TTE避難民支援事務局 渡邊修平さん(24)
「知人が外交官してるんですけど、今回避難してきたウクライナ人と元々、友人で」
滞在先の手配や必要な物資の調達などをサポートしたといいます。今週から本格的にスタートした支援。利用したのはSNSでした。
SNSに投稿したメッセージ
「『必要な支援を、必要な避難民に』しっかり届けるプラットフォームです」
物資や支援金を募り、必要とする避難民に届けています。ウクライナにとどまっているという避難した2人の父親から、手紙がきたといいます。
TTE避難民支援事務局 渡邊修平さん(24)
「『日本で彼女たちをよろしく頼みます』って、かなり責任の重いことをしているんだなと」
(3月16日放送『news zero』より)