暗殺未遂事件から一夜 トランプ氏、ウィスコンシン州へ
暗殺未遂事件から一夜明け、トランプ氏は、大統領候補に正式に指名される共和党大会が開かれるウィスコンシン州に向けて出発しました。
ニューヨークのトランプタワー前には、トランプ氏の支持者らが集まっています。事件を受けて、トランプ氏の岩盤支持層は結束をさらに強めるものとみられます。トランプ氏は、つい先ほど、共和党大会が開かれるウィスコンシン州に向けて移動を開始しました。
事件後、ニュージャージー州にある自宅に滞在していたトランプ氏は、一夜明けた14日、SNSで「悪の勝利を許してはならない」として、国民に団結するよう呼びかけました。
15日からウィスコンシン州で開かれる共和党大会にも予定通り出席する予定で、「銃撃犯や暗殺者に予定の変更を強要されるわけにはいかない」としています。大統領選挙の候補者が正式に決まる共和党大会で、強いリーダー像をアピールし、自らのもとで結束するよう訴えるものとみられます。
一方、バイデン大統領は演説し、「トランプ氏が元気に回復していて本当に良かった」と述べた上で、今回の暗殺未遂事件を強く非難しました。
バイデン大統領
「暗殺未遂は国家として支持するもの、すべてに反する行為だ。国家としての私たちの姿ではない。それはアメリカではないし、こんなことを許すわけにはいかない」
その上で、バイデン氏は共和党大会の全ての警備を見直すことや、今回の事件をめぐり国家安全保障に関する独立した調査を行うことなどを指示したと明らかにしました。
事件を受けてアメリカメディアは、「政治的な分断が暴力につながる懸念に拍車がかかる可能性がある」と指摘しています。