トランプ氏銃撃に全米震かん 事件の背景不明…選挙戦への影響は【中継】
アメリカのトランプ前大統領が13日、ペンシルベニア州で演説中に銃撃されました。トランプ氏はけがしたものの、容体は安定しているということです。
アメリカ・ワシントンから中継です。
アメリカメディアは、繰り返し現場の様子を放送していて、大統領選挙前に候補者であり、前大統領であるトランプ氏が銃撃されるという事件に、アメリカ全土が震撼(しんかん)しています。
トランプ氏は、自身のSNSを更新し「右耳の上部を貫通するように銃撃を受けた」「ビュンビュンという銃声が聞こえ、銃弾が皮膚をさくのを感じたから、すぐに何かがおかしいとわかった」と説明しています。その上で、「私たちの国でこのような行為が行われるとは信じられない」と強調しました。
トランプ氏の陣営は、「トランプ氏は元気だ」「現在、地元の病院で治療を続けている」と声明を発表しています。
──容疑者など事件の背景は、どのぐらい明らかになっているのでしょうか?
アメリカメディアは、「容疑者は男だ」と伝えていますが、詳しい情報はまだわかっていません。
シークレットサービスによりますと、銃撃犯は集会の会場の外にいたということですが、アメリカメディアによりますと、セキュリティ対策が取られている範囲の外の、周辺の建物の屋根の上だった、ということです。
──11月の大統領選への影響はどうなるのでしょうか。
トランプ氏は、予定通り共和党の党大会に出席するとしています。
日本時間の16日からはじまる党大会で、候補者が正式に指名されます。トランプ氏も会場のウィスコンシン州のミルウォーキーに入る予定で、トランプ氏の陣営は「ミルウォーキーでみなさんと合流することを楽しみにしている」との声明を発表しました。
一方、バイデン大統領は、14日はデラウェア州の別荘に滞在していたのですが、緊急で演説し「アメリカではこのような暴力は許されない」と非難しました。バイデン大統領は予定を切り上げ、ホワイトハウスに戻る予定です。