北朝鮮・金与正氏「太平洋を射撃場に活用する頻度は米軍の行動に…」 談話発表し米韓をけん制
韓国軍は、北朝鮮が先ほど日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと発表しました。飛距離など詳しい情報は明らかになっていません。
日本政府関係者によりますと、北朝鮮が発射した1回目に発射された弾道ミサイルの可能性があるものは、日本のEEZ(=排他的経済水域)の外側に落下したとみられるということです。
北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、18日に続き今年3回目です。北朝鮮メディアはその際、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)の「火星15」の発射訓練を行ったとして19日、映像を公開していました。
北朝鮮はアメリカと韓国の「軍事的脅威が看過できないほど深刻化している」と主張。19日、米韓の空軍が戦略爆撃機やステルス戦闘機を動員した合同演習を行ったことで、北朝鮮が再び軍事的な挑発に踏み切る可能性が高まっていました。
また、20日に金正恩総書記の妹、与正氏は国営メディアを通じて談話を発表し、アメリカと韓国をけん制しました。
与正氏は「太平洋を我々の射撃場に活用する頻度は、アメリカ軍の行動にかかっている」と述べ、今後、さらに弾道ミサイルを太平洋に向けて発射する可能性を示唆しました。
19日に日本側で撮影されたミサイルが落下する様子を捉えたとみられる映像について、韓国の専門家が「弾頭の再突入に失敗した」と評価していることなどについて反論した上で、「自分を防御する対策を熟考した方が良い」と警告しました。