北朝鮮の国営メディアは今月発射した弾道ミサイルについて、日本が事実と異なりJアラートを出し、軍事的緊張を高めているなどと非難しました。

朝鮮中央通信は16日付の論評で、今月3日に発射した弾道ミサイルについて、日本政府が当初Jアラートを出し、日本上空を通過したと発表したことについて言及しました。論評では、日本が事実と異なり「全国瞬時警報システムを稼動させ、軍事的緊張と反北朝鮮世論を広めている」と非難しました。

また、今月5日まで実施されたアメリカと韓国の合同軍事演習に日本が「出撃基地を提供した」などとして、「危険な軍事的策動に全面的に加担している」と批判しました。

その上で、先月4日に実際に日本上空を通過した弾道ミサイルについて「敵に送る警告」だとし、「この警告が実際の結果につながるかは日本をはじめとする敵対勢力の態度次第だ」と主張しました。

北朝鮮としては、米韓両国との連携を強める日本政府の動きをけん制する狙いがあるものとみられます。