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北朝鮮のミサイル“連射” 専門家が示す2つの可能性 「核実験せざるを得ないという状況を…」“7回目”への懸念高まる

2022年11月3日 21:25
北朝鮮のミサイル“連射” 専門家が示す2つの可能性 「核実験せざるを得ないという状況を…」“7回目”への懸念高まる

3日朝、北朝鮮がICBM(=大陸間弾道ミサイル)とみられる飛翔体を発射しました。政府はミサイルが日本海上空を通過したとみて、山形県など3県にJアラートを発出しましたが、ミサイルは日本海上でレーダーから消失したといいます。連日の発射の狙いについて、専門家は2つの可能性を指摘しています。朝鮮半島で緊張が高まる中、7回目の核実験への懸念も高まっています。

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祝日の朝、混乱に見舞われました。

3日午前8時ごろ、新潟付近を走る北陸新幹線の車内で撮影された映像には、「北朝鮮からミサイルが発射されました」との音声が乗客の中から流れ、その後「お客さまにご連絡します。まもなく列車は緊急停止いたします」とのアナウンスが流れる様子が捉えられていました。そして、新幹線は徐々にスピードを落とし緊急停車しました。Jアラートが鳴ったためです。

先月に続き、Jアラートがまた発出されました。今回、対象となったのは、宮城・山形・新潟の3県です。朝から多くの観光客が訪れていた、「日本三景」の宮城・松島では、青森から観光で来ていた人が「Jアラートのアラームで起きた感じですね。不安になりますよね、最近、ミサイル多いので」と話すなど、戸惑った様子でした。

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北朝鮮は2日、20発以上のミサイルを発射しました。3日朝に発射されたのは、少なくとも3発です。

防衛省によると、1発目は午前7時39分ごろに北朝鮮の西側から発射されました。日本海方面へ約750キロ飛翔し、日本のEEZ(=排他的経済水域)の外に落下したとみられます。

そして約1時間後に、2発目、3発目を立て続けに発射しました。いずれも朝鮮半島の東の海岸付近に落下したとみられます。

ミサイルが“日本の上空を通過したとみられる”として、Jアラートが発出されましたが、日本海上でレーダーから消失したといいます。

浜田防衛相
「ミサイルは日本列島を越えず、日本海上空にて(レーダーから)消失したことが確認されました」

韓国軍によると、3日、1発目に発射されたとみられるのは、大陸間弾道ミサイル「火星17」。これは、北朝鮮が今年3月に「発射実験を成功させた」と主張しているミサイルですが、今回の発射では“日本海上空でレーダーから消失した”というのです。韓国軍は、エンジンが上空で分離した後、正常な飛行に失敗したと推定しています。

2日は20発以上ミサイルを発射し、そのうち1発が、韓国の領海近くに落下しました。これは北朝鮮と韓国が分断して以降、初めてのことで、朝鮮半島は緊張が高まっています。当初、4日までの予定で軍事演習を行っているアメリカと韓国は、「北朝鮮の挑発が高まっている状況で態勢誇示が必要」として、期間を延長することを決めました。

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連日のミサイル発射の狙いについて、専門家は2つの可能性を指摘しています。

北朝鮮政治が専門の慶応義塾大学・礒崎敦仁教授
「2つ考えられます。
(1)核実験をしたいけど(中国が反対していて)踏み切れずにいるから連射
(2)自ら状況・環境をエスカレートさせることで『核実験せざるを得ない』状況を作り出す」

今後も軍事的な挑発が続く可能性があり、7回目の核実験への懸念も高まっています。