独立記念日「米国は戻ってきた」大統領演説
アメリカのバイデン大統領は4日、独立記念日に合わせて演説し、「ウイルスからの独立にかつてないほど近づいている」と社会の正常化をアピールしました。
ホワイトハウスの庭には、医療従事者や軍関係者らが招待され、バイデン大統領やジル夫人はマスクなしで記念撮影に応じました。演説したバイデン大統領は「アメリカは戻ってきた」と社会の正常化をアピールしました。
バイデン大統領「ウイルスからの独立の宣言に、かつてないほど近づいている。しかし、ウイルスとの戦いが終わったという意味ではない。まだ多くのやるべきことがある」
大勢の市民が繰り出し、夜空を彩る花火を見ながら、戻ってきた夏の風物詩を楽しみました。
アメリカでは、5月中旬にCDC=疾病対策センターがマスク着用の指針を緩和して以降、国内の雰囲気が一変しました。一方でワクチンの接種は頭打ちで、独立記念日までに成人の7割が少なくとも1回の接種を受けるという目標は、早々に断念しました。
インドで確認されたデルタ株も広がりを見せつつあり、新規感染者の4人に1人となっています。
ただ、ある専門家が「『ウイルスからの独立』を祝うことが、まだ接種していない人への誤ったメッセージになる」と懸念を示すなど、ホワイトハウスのイベント開催には、批判の声も上がっています。