首相が発表 ロンドンなどで“規制撤廃”へ
イギリスのジョンソン首相はロンドンなどでほとんどの規制を解除すると発表しました。死者数や入院患者数が低い水準で推移していることが要因だということです。一方、インドネシアでは12歳から17歳までの若者へのワクチン接種がスタートしました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。
■インドネシア
東南アジアで最も多い、230万人以上が感染したインドネシア。(感染者 231万3829人 死者 6万1140人 米ジョンズ・ホプキンス大 6日午後5時時点)
若者の感染も多く確認される中、12歳から17歳までの若者へのワクチン接種がスタートしました。
学生(17)
「マスクをしたり、距離をとったりせずにみんなで集まれる普通の生活に戻りたい」
そのインドネシアで夫と1歳の子供と暮らす日本人女性。来週、日本へ帰国する予定でしたが…
インドネシア在住 日本人女性(27)
「ワクチン打てない年齢は移動できないと言っていたので、子連れの方は帰れないって、みんな動揺していました」
心配していたのは“水際対策”の強化。
感染拡大を受け、インドネシア政府は6日から外国人の入国だけでなく、出国の際にもワクチン接種を義務付けるとしたのです。
家族全員、ワクチン接種ができていないため…
インドネシア在住 日本人女性(27)
「あ、これで帰れないのかなって」
日本大使館はこの出国制限について、一時帰国などに支障が出るとして政府に方針転換を求めました。その結果、首都ジャカルタなどの国際空港の周辺に住む外国人が直接出国する場合は、ワクチンの接種は不要になったということです。
また、医療体制がひっ迫しているインドネシア。日本人が保険で入れる病院も満床状態だといいます。日本人の死者は10人に上り、うち5人はこの10日あまりで亡くなっています。
インドネシア在住 日本人女性(27)
「かかったら最後だと思っています。(出国の制限が)撤回されたので、帰国予定だった人たちはみんな喜んでいます」
ただ、空港まで長距離移動を伴う外国人については、依然としてワクチン接種が求められ、日本大使館は、こうした日本人に対しても同様の措置をとるよう求めています。
■イギリス
494万人以上が感染したイギリス。(感染者 494万7279人 死者 12万8495人 米ジョンズ・ホプキンス大 6日午後5時時点)
5日、ジョンソン首相は新型コロナウイルスに関するほとんどの規制を解除すると発表しました。
イギリス ジョンソン首相
「法的な規制を撤廃します。人々は十分な情報を得た上でこのウイルスへの向き合い方を自ら決めることになります」
人口の大部分を占めるイングランドでは7月19日以降、劇場の収容人数の制限がなくなり、ナイトクラブの営業も許可されます。さらに…
記者
「こうした地下鉄など、公共交通機関の中でマスクをするのか、しないのかは、個人の判断に委ねられることになります」
イギリスの新規感染者数は連日2万人を超えていますが、死者数や入院患者数は低い水準で推移しています。
■韓国
16万人以上が感染した韓国。(感染者 16万1541人 死者 2032人 韓国・保健当局 6日)
ワクチン不足のため先送りとなっていた高齢者などへの接種が5日、再開されました。
接種した女性(70代)
「(先月)ワクチンがなくて接種が延期になりました。それで再び予約するように言われ、また予約しました」
ワクチン不足への懸念が依然、根強い中、6日、韓国の保健当局から新たな発表が…
韓国・保健当局
「韓国・イスラエル間でワクチン交換に合意しました」
イスラエルから供給を受けるのは、ファイザー製のワクチン70万回分です。このワクチンは接種率が高いイスラエルで使用期限が7月末に迫っていたもので、7日に仁川空港に到着。来週13日から感染が拡大しているソウルを含む首都圏などでの接種にあてます。
韓国からは、接種がある程度進むと予想される9月以降に、同じ70万回分のワクチンをイスラエルに返す契約だということです。
■タイ
29万人以上が感染したタイ。(感染者 29万4653人 死者 2333人 タイ保健省 6日)
南部のリゾート・プーケットでは、落ち込んだ観光業を立て直そうと、7月1日からワクチンを接種した外国人を対象に「隔離なしでの受け入れ」が始まっています。
現地で行われた記念式典では、プラユット首相が会場内を回る様子も…
このプラユット首相がいま、1週間の自主隔離に入っています。その理由が…。
白いシャツの男性と撮影した1枚の「自撮り写真」です。男性はその後、感染が確認されたのです。
一方、プラユット首相は検査では陰性でしたが、濃厚接触者と判断され、念のため11日まで自主隔離となりました。