「台湾の独立支持しない」米高官が明言
アメリカでアジア政策を統括する政府高官は6日、「我々は台湾の独立を支持しない」と明言し、歴代政権がとってきた「一つの中国」政策は変更しないとの立場を明確に示しました。
バイデン政権でアジア政策を統括するキャンベル・インド太平洋調整官は、オンラインのイベントで講演し、「台湾との力強い非公式な関係を支持する」と述べる一方、「独立は支持しない」と明言しました。
キャンベル・インド太平洋調整官「我々は台湾の独立は支持しない。ただ平和に暮らす権利はあると信じている」
キャンベル氏は、バイデン政権が中国に対して厳しい姿勢をみせる中でも、歴代政権がとってきた「一つの中国」政策を踏襲する考えを明確に示した形です。一方で、「中国が国際秩序に反する行動をとった時には、シグナルを送る必要がある」とも述べ、中国を強くけん制しました。
またキャンベル氏は、日本とアメリカ、インド、オーストラリアの4か国の枠組み=クアッドの首脳会合を年内に主催する意向を改めて示しました。