独メルケル首相、最後のホワイトハウス訪問
アメリカのバイデン大統領が15日、今年秋に退任するドイツのメルケル首相と会談し、中国での強制労働などを念頭に、民主主義の価値観の重要性を確認しました。
16年間にわたりドイツの首相を務めてきたメルケル氏は、通算11回目のホワイトハウス訪問。退任を控えたメルケル首相にとって、最後のホワイトハウス訪問となります。
バイデン大統領「米独の協力関係は強固であり、今後も継続していくと確信している」
メルケル首相は、トランプ前大統領と険悪な関係が続き、トランプ氏がドイツ駐留アメリカ軍の大幅削減を表明するなど同盟関係も一時冷え込みました。
バイデン大統領は共同会見で「メルケル首相の強いリーダーシップにアメリカを代表して感謝したい」と述べ、同盟関係の修復をアピール。両首脳は、中国での強制労働や人権の問題などを念頭に、民主主義の価値観の重要性を盛り込んだ「ワシントン宣言」に合意しました。
バイデン大統領「中国などが自由で開かれた社会を損なおうとする時、我々は団結する」
また、メルケル首相も「中国との競争は公正なルールが前提だ」と訴えました。