中国当局と対立…企業G創業者に懲役18年
中国の裁判所は28日、当局批判も辞さない姿勢で知られ公共秩序騒乱などの罪で起訴された著名な企業グループの創業者に対し、懲役18年の判決を言い渡しました。
河北省を拠点とする企業グループ「大午集団」の創業者、孫大午氏はこれまで、警察の不正を告発するなど当局と対立を続けてきましたが、去年、警察に抗議するデモを行ったことなどを理由に逮捕されました。
その後、公共秩序騒乱など9つの罪で起訴され、裁判所は28日、孫氏に対して懲役18年の判決を言い渡したということです。
弁護団によりますと、孫氏は判決を前に罪は認めなかった一方で、「もし有罪にするのであれば、自分がすべての責任を負うので、家族ら他の人は無罪にしてほしい」などと訴えたということです。
しかし、同時に起訴されていた孫氏の息子と弟に対しても懲役12年が言い渡されるなど、被告20人全員に有罪判決が下されました。
習近平指導部は民間企業への統制を強めていて、孫氏の支援者からは「裁判は形だけのものだ」「他の企業への見せしめだ」との声も上がっています。
画像:孫大午氏(大午集団ウェイボーより)