香港警察 五輪PVの中国国歌侮辱で逮捕
香港の警察は、パブリックビューイングで東京オリンピックの表彰式を見ていた男性が中国国歌を侮辱したとして30日、逮捕しました。
香港メディアによりますと、逮捕されたのは、26日に行われた東京オリンピック・フェンシングの試合を香港のパブリックビューイングで観戦していた40歳の男性です。
男子・フルーレ個人では香港の選手が金メダルを獲得しましたが、表彰式で中国国歌が演奏されると、集まった観衆からブーイングとともに「私たちは香港だ」と抗議の声があがりました。
男性は中国国歌が演奏された際に、イギリス植民地時代の香港の旗を掲げて観客にブーイングを促すなど、中国国歌を侮辱した疑いが持たれています。
香港では去年6月に中国国歌の侮辱を禁じる国歌条例が施行されましたが、逮捕者が出るのは初めてです。
香港警察は、男性が中国への恨みを引き起こし、政治化する狙いがあったと批判しています。