中国・河南省を襲った豪雨で、地元当局は犠牲者が３０２人にのぼったと発表しました。中国政府は、現地に調査チームを派遣することを決めました。

河南省によりますと、豪雨による死者は３０２人、行方不明者は５０人にのぼり、その多くが中心地・鄭州市で起きた大規模な水害によるものでした。

鄭州市で亡くなった人のうち１８９人が洪水や土石流に巻き込まれたほか、５４人が家屋の倒壊などに巻き込まれ、３９人は地下にいたため犠牲になったということです。

市内では、大量の雨水が流れ込んだ地下鉄で１４人が亡くなったほか、車２００台あまりが水没したトンネル内でも６人の死亡が確認されています。

被害の大きさがさらに明らかになる中、市民の間では災害当時の当局の対応に疑問の声があがっています。

こうした中、中国国務院は２日、現地に調査チームを派遣することを決めました。調査では、専門家らが災害対応を検証するほか、職務の怠慢行為などが分かった場合には、法に基づいて責任を追及するとしています。