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ベラルーシ選手へ帰国指示…大統領が自ら?

2021年8月3日 14:03

東京オリンピックに出場したベラルーシ代表の陸上選手が帰国命令を拒否して亡命を希望している問題で、ベラルーシのルカシェンコ大統領自らが帰国を指示した可能性が高いとの見方が出ています。

亡命を希望しているクリスチナ・チマノウスカヤ選手は1日、地元メディアのインタビューで、帰国命令について、コーチから「陸上連盟やスポーツ省などのレベルではなく、より高度な案件になっている」と言われ、政権上層部の指示であることを示唆されたと明らかにしています。

また、アメリカのニューヨークタイムズも、元ベラルーシ外交官の話として、ルカシェンコ大統領が選手を帰国させることを個人的に決めた可能性があると報じています。

一方、EU(=ヨーロッパ連合)は2日、亡命希望を受けてビザを発給したポーランドの決定を歓迎するとの声明を発表しました。帰国命令については、ルカシェンコ政権による「残忍な弾圧」のさらなる証拠であると厳しく非難しています。