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アメリカ最高裁“中絶権利否定”バイデン大統領「ひどい判断だ」

2022年6月26日 6:46

アメリカ連邦最高裁が、人工妊娠中絶の権利を認めた49年前の判決を覆す判断を下してから一夜明けた25日、バイデン大統領は、「ひどい判断だ」と、改めて最高裁を非難しました。

首都ワシントンの連邦最高裁が、中絶を憲法上の権利だと認めた1973年の判決を覆したことについて、バイデン大統領は、改めて非難しました。

バイデン大統領「最高裁はひどい判断を下したと思う」

中絶擁護派と反対派、双方によるデモの動きは全米に広がり、一部では混乱も起きています。

中西部アイオワ州では、中絶の権利を訴える人々とピックアップトラックの運転手がトラブルになり、地元警察によりますと、引きずられた女性1人がケガをしました。

ロサンゼルスでは、デモ隊とみられる集団が高速道路で行進を行い、車の通行を妨げたり、危害を加える様子も確認されています。

また、南部アーカンソー州では、保健当局が医療機関に対し、中絶を行った場合、最大10年の禁錮刑もしくは最大10万ドルの罰金を科すと通知するなど、さっそく動きも出ています。