「包括的核実験禁止条約」採択から25年
包括的核実験禁止条約が採択されてから今年で丸25年となりますが、条約はいまだに発効していません。核実験を監視する国際機関のトップが8日、条約の発効の必要性を訴えました。
核実験を全面的に禁止するCTBT(=包括的核実験禁止条約)は、25年前の1996年9月に国連で採択されました。これまでに185か国が条約に署名していますが、発効に必要なアメリカや中国など8か国が批准しておらず、条約に法的な拘束力はありません。
核実験の監視を行うCTBTO(=包括的核実験禁止条約機関準備委員会)のフロイド事務局長は8日、ニューヨークの国連本部で会見し、「核実験を終わらせることは、新しい核兵器の開発を阻止することになる」と条約発効の必要性を訴えました。