2年半ぶり 日本人の国際機関トップが誕生
2年半ぶりに、日本人の国際機関トップが誕生します。UPU(=万国郵便連合)の事務局長選挙がアフリカのコートジボワールで行われ、日本郵便の目時政彦常務がスイスとベルギーの候補を下し次の事務局長に内定しました。
目時氏は東京都出身の62歳。1983年(昭和58年)に旧郵政省に入り、郵便貯金の運用や郵政民営化の制度設計に携わりました。民営化に伴い、日本郵便に移籍してからは一貫して国際部門を歩み、UPUの中心的機関である「郵便業務理事会」の議長を2期8年務めました。
目時氏は来年1月に事務局長に就任予定で、2019年7月に現職のまま亡くなったIAEA(=国際原子力機関)の天野之弥事務局長以来、およそ2年半ぶりに日本人の国際機関トップが誕生します。
武田総務相は、「ネット通販が国際的にも広がる中、国際郵便の仕組み構築を担うUPUの重要性が高まっている。目時氏が事務局長として公正で開かれたルール作りの中心となることは日本の国益にも大きく資する」との談話を発表しました。
写真提供:日本郵便