破産宣言のスリランカでデモ激化…大統領公邸占拠される 首相は辞任表明
独立以来、最悪の経済危機に見舞われ、破産を宣言したスリランカで、政府に抗議するデモが激化し、大統領公邸がデモ隊に占拠されました。これを受け、首相が辞任を表明するなど、混乱が続いています。
9日、大勢の群衆で埋め尽くされたのは、スリランカの最大都市コロンボにある大統領府です。
ロイター通信などによりますと、破産を宣言したスリランカでは物価上昇などに苦しむ市民らによる抗議活動が激化し、ラジャパクサ大統領の辞任を求めて、デモ隊が大統領府や公邸になだれ込みました。
デモ隊に占拠された大統領公邸の内部の映像からは、市民らがベッドに寝そべったり、部屋で歓声を上げる様子がわかります。ラジャパクサ大統領は、公邸を出て避難していたということです。
こうした事態を受け、ウィクラマシンハ首相は、辞任の意向を表明し、政情不安が深刻になっています。