中露パキスタン特使とアフガン暫定政権協議
中国とロシア、パキスタンのアフガニスタン担当特使は、21日から首都カブールを訪れ、暫定政権の首相らとアフガン再建について協議しました。
中国外務省によりますと、カブールを訪れたのは中国とロシア、パキスタンのアフガン担当特使で、アフンド首相のほか、タリバン暫定政権の閣僚らと会談しました。
会談では、経済や人権、外交など最近のアフガン情勢などについて建設的な議論を行ったということです。
特使らは、アフガンへの人道的支援を続けるよう国際社会に呼びかけるとした上で、「アメリカやその同盟国が責任をもって支援すべきだ」と強調したということです。
タリバン側とは建設的な接触を維持することで合意したとしています。
一方、タリバン側は、中・露・パキスタンがアフガンの平和と安定に責任ある役割を果たしていると強調したということです。
また、特使らはアフガン訪問中、元大統領のカルザイ氏らとも面会し、アフガン再建について意見交換したということです。
中国とロシアは、タリバンとのパイプを維持しつつ、米軍撤退後のアフガンで影響力拡大を狙っています。