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北朝鮮が発射“弾道ミサイル”か 狙いは…

2021年9月28日 12:02

韓国軍は28日朝、北朝鮮が内陸から東に向けて短距離ミサイル1発を発射したと発表しました。日本政府は弾道ミサイルだった可能性があるとしています。

北朝鮮は今月に入ってミサイル発射を繰り返す一方で、条件付きで融和姿勢も示していて、アメリカと韓国に揺さぶりをかけた形です。

韓国軍によりますと、28日午前6時40分頃、北朝鮮の内陸の慈江道・舞坪里から東に向けて短距離ミサイル1発が発射されました。韓国の聯合ニュースは、飛距離は200キロに満たないと伝えました。アメリカのインド太平洋軍は「今回の発射について同盟国に直接的な脅威を与えるものではない」としています。

一方、ミサイルの発射時間の直後に国連総会で演説した北朝鮮の金星国連大使は、「アメリカと韓国が軍事的な脅威を強める中、彼らと同等の兵器を開発して実験し、保有することは、誰も否定できない正当な権利だ」と主張しました。

また、金正恩総書記の妹・与正氏は党大会の方針に基づき今後も兵器開発を加速させる考えを強調する一方で、先週には韓国との南北首脳会談なども議論できるとの融和姿勢も示し、揺さぶりをかけています。

ただ、条件として北朝鮮への敵視政策の撤回などを挙げていて、明確な姿勢を示さないアメリカや韓国をけん制する狙いもあるものとみられます。