金総書記 韓国との通信連絡線再開の考え
北朝鮮の金正恩総書記は29日、国会にあたる最高人民会議で演説し、韓国との通信連絡線を来月から再開させる考えを示しました。
30日付の「労働新聞」によりますと金総書記は29日、最高人民会議で演説し、先月から断絶していた韓国との通信連絡線を10月初めから再開させる考えを示しました。
ただ、南北の関係が「新しい段階へ発展するか、悪化状態が続くかは南朝鮮の態度次第だ」とけん制。韓国の文在寅大統領が国連総会で提案した朝鮮戦争の終戦宣言についても「敵視政策から先に撤回されなければならない」と韓国側に具体的な対応を求めました。
また、アメリカのバイデン政権については「『外交的関与』と『前提条件のない対話』を主張しているが国際社会を欺瞞(ぎまん)し、敵対行為を覆い隠すベールに過ぎず、歴代政権の敵視政策の延長に過ぎない」と批判しました。
会議では金総書記の妹・与正氏を、国家の重要政策を決定する国務委員会の委員に登用する人事なども発表しています。