軍事クーデターのニジェール 外交交渉での解決に前向き姿勢
軍事クーデターが起きた西アフリカのニジェールで、軍の指導部に新たに指名された首相は、外交交渉による事態の解決に前向きな姿勢を示しました。
軍の指導部に新たに指名されたゼイン首相は14日、ドイツメディアのインタビューで、ECOWAS(=西アフリカ諸国経済共同体)からの制裁について、「不当な挑戦であり、克服する」と強調しました。
その上で、ECOWASとの連携の重要性にも触れ、外交交渉による事態の解決に前向きな姿勢をみせました。
クーデターを起こした軍事政権は13日、拘束しているバズム大統領を反逆罪で訴追すると発表していて、バズム氏を利用して交渉を有利に進める狙いがあるとみられています。
今回のクーデターをめぐっては、ECOWAS側も外交解決を探る一方、武力行使も辞さない構えをみせていて、周辺国を巻き込んだ紛争に発展する恐れがあります。