タリバン幹部“新たなページ開く議論”米と
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アフガニスタンで暫定政権を樹立したイスラム主義勢力タリバンが9日、アメリカ軍の撤退完了後初めてアメリカ側の代表団と会談しました。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによりますと、会談はカタールの首都ドーハで行われ、タリバン側からは暫定政権のムッタキ外相が参加しました。
会談でタリバン側は、アメリカ国内に保有する中央銀行の資産凍結を解除するよう求めたということです。さらに、昨年、アメリカとタリバンの間で結んだ和平合意の履行状況や人道支援について議論したということです。また、アメリカ政府がアフガンに対し、新型コロナウイルスのワクチンを供与する見通しだとしています。
会談後、ムッタキ外相はアメリカとの「新たなページを開く」議論をしたと強調しました。
アメリカとタリバンの高官レベルの直接会談は8月末にアメリカ軍がアフガンから撤退して以降初めてで、10日まで続く予定です。