イスラエル軍、ガザ地区で人質4人を救出 ハマス側は難民キャンプの空爆で約210人死亡と発表
イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスに連れ去られていた人質4人を救出したと明らかにしました。
イスラエル軍は8日、ガザ地区中部で軍と警察が合同で人質の救出作戦を実施し、ハマスの支配下にあった住宅で拘束されていた人質4人を救出したと発表しました。
4人とも健康状態は良好で、およそ8か月ぶりに家族らとの再会を果たしたということです。
一方、ロイター通信によりますと、イスラエル軍の報道官は記者団に対し、救出作戦中に銃撃戦があったとした上で「パレスチナ人は100人近くが死傷したが、何人がハマスの戦闘員かは分かっていない」と明らかにしたということです。
こうした中、ハマス側は救出作戦が行われたガザ地区中部ヌセイラートの難民キャンプに激しい空爆があり、女性や子どもを含む、およそ210人が死亡したと発表しました。
また、ハマス側は「イスラエル側は人質を解放したが、同時に複数の人質を殺害した」と主張した上で、「救出作戦は人質に大きな危険をもたらすだろう」と述べ、イスラエル側をけん制しています。