イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻で子どもの犠牲が増え続ける中、国連はイスラエルを「子どもの権利を著しく侵害した国」のリストに加えることを決めました。

国連は世界各地の紛争で子どもの権利を著しく侵害した国を指定して公表してきましたが、国連の報道官は7日このリストにイスラエルを新たに加えたことを明らかにしました。

ガザ地区では6日にもイスラエル軍の攻撃で子ども14人の死亡が伝えられるなど、多くの子どもが犠牲になっています。

この決定に対しイスラエルの国連大使は「イスラエル軍は世界で最も道徳的な軍隊だ」などと抗議するなど強く反発しています。

一方、ロイター通信はガザ地区の南部ラファで東側から徐々に侵攻していたイスラエル軍の戦車部隊が、ラファの西端となる海岸地帯に到達したと伝えました。イスラム組織ハマスとの交渉が停滞する中、地上侵攻の範囲を拡げているとみられます。