政治スタイル“攻撃的”エマニュエル氏とは
アメリカの駐日大使に指名されているエマニュエル氏が、指名後初めて公の場に姿を見せました。
◇
20日、アメリカ議会で開かれた大使の承認公聴会─。
エマニュエル駐日大使候補
「私が最優先するのは、共通の課題に立ち向かい、日米同盟を深めていくことだ。中国は分断による支配を目指している」
中国に向き合う最前線、日本の大使の候補として、中国への強い警戒感を口にしました。
オバマ政権で最側近のポスト、大統領首席補佐官を務めたエマニュエル氏は、バイデン大統領とも近いとされる人物です。攻撃的な政治スタイルで知られ、あるエピソードも─。
元同僚の男性
「箱が送られてきた。中身は腐りかけた魚だった」
地元シカゴの新聞は、民主党の同僚だった男性のインタビューを掲載。30年以上前、選挙活動でのいさかいをめぐり、「腐りかけた魚」を送りつけられたといいます。男性によれば、細長い箱に「腐りかけた大きなさば」が入っていたというのです。対立した相手を徹底的に追い詰める政治姿勢。
この日の発言は、中国だけでなく、日本政府にも─。
エマニュエル駐日大使候補
「(防衛費のGDP比)1%から2%への増額は、大きな方針転換であり、より大きな役割、より大きな脅威の認識の表れだ」
日本の防衛費の増額に期待感を示しました。
これまで日本との関わりは薄かったとされるエマニュエル氏ですが、日本政府関係者によると、「日本についてかなり勉強を重ねている」といいます。その豪腕で日米関係に何をもたらすのか、注目されます。