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「日米で価値観共有コミュニティー作りを」

2021年10月26日 13:07

アメリカに駐在する日本の冨田大使は25日、覇権主義を強める中国を念頭に、日米の間で、「価値観を共有するより広いコミュニティーを作る外交的努力」が重要だと指摘しました。

冨田駐米大使「(重要なのは)我々の価値観や原則を共有する国々のより広いコミュニティーを作るための外交的努力だ」

冨田駐米大使は、「アメリカの戦略的焦点がインド太平洋地域にシフトしている」とした上で、先月、ワシントンで首脳会合が開かれた日米豪印4か国によるクアッドや、米英豪のオーカスなど、新たな同盟国の枠組みがアメリカの「戦略的競争」の基盤になっていると指摘しました。

一方で冨田大使は、中国について、「気候変動など地球規模の課題の解決に貢献できる立場にある」とも指摘、「戦略的競争」と同時に、「安定」の重要性も訴えました。

冨田駐米大使「米中関係、日中関係の安定が国際社会にとって重要だ」

中国が軍事的圧力を強める台湾については、ワクチン支援や半導体のサプライチェーン構築などを通じて、関係強化を図るべきだとしています。