パリ五輪・ロシア人選手、3分の2が中立条件に違反 オランダの人権団体報告書
オランダの人権団体は18日、パリ五輪に「中立な立場の個人資格」で参加するロシア人選手15人のうち、3分の2が中立の条件に違反しているとする報告書を公表しました。
ロシアメディアによりますと、パリ五輪への参加を予定しているのは、男子テニス世界ランキング第5位のダニール・メドベージェフ選手らあわせて15人です。
テニス、自転車競技、トランポリン、カヌー、水泳の5競技に出場するということです。
また、ベラルーシの選手16人も参加を予定しています。
IOCはロシア人選手らについて、軍に所属していないことやウクライナ侵攻を積極的に支持していないことなど中立性を条件に参加資格を審査してきました。
こうした中、ロシアの戦争犯罪なども調査してきたオランダの人権団体が18日、パリ五輪に参加予定のロシア人選手らについて、その中立性を検証した報告書を公表しました。
ウクライナ侵攻を支持するSNSの投稿に繰り返し「いいね!」を押していたり、軍と関係している証拠があったりするなど、3分の2のロシア人選手が、中立の条件に違反しているとしています。
その上で、改めて、侵攻を支持する選手らの出場禁止を求めました。