金正恩氏20キロ減も健康問題ないと分析
韓国の情報機関が北朝鮮の金正恩総書記の体重について、2年前に比べて20キロ減ったものの健康状態に問題はないと分析していることがわかりました。
韓国の国家情報院は28日、国会による監査で、金正恩総書記の健康状態などについて分析を示しました。
AIなども駆使した画像の精密解析から、2019年に140キロあった金総書記の体重は今は20キロ減ったものの、健康状態に問題ないと分析しています。一部で取りざたされているいわゆる“影武者説”は根拠がなく、事実ではないとしています。
新型コロナウイルスについては依然として北朝鮮に感染者はいないと分析。中国やロシアのワクチンは拒否する一方で、北朝鮮はファイザー社のワクチンに最も関心があるとしています。
また、金総書記が最高指導者の地位を継いでまもなく10年がたつのを前に、会議の背景などで祖父・金日成主席や父・金正日総書記の写真をなくし、「金正恩主義」との思想用語を使い始めているということです。
経済状況に関連しては、今年の中国との貿易額は9月までで1億8500万ドルで前年同期比の3分の1に減少。物資の不足が深刻化していて、紙幣を作るための用紙と特殊インクも輸入できず、北朝鮮産の紙で臨時の紙幣を発行していると説明しています。