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米情報機関“コロナ起源”調査報告書を更新

2021年10月30日 16:32

アメリカの国家情報長官室は29日、新型コロナウイルスの起源についての調査報告書を更新しました。結論は出さず、引き続き「中国政府の協力が必要だ」と指摘しています。

ウイルスの起源をめぐっては、動物を介してヒトに感染した説と、中国・武漢のウイルス研究所からの流出説の2つの説が出ています。更新された報告書は、前回8月に出されたものとほぼ同じ内容で、「ウイルスは生物兵器として開発されたものではなく、遺伝子操作も行われていない」「中国当局はウイルスの発生を予見していなかった」などとしたものの、「決定的な評価を下すには、中国の協力が必要となる」として結論を出していません。

中国政府の対応については、「調査を妨げ、情報の共有を拒んでいる」としたうえで、「こうした行動は、中国政府自身の調査結果に対する不安を反映している」と指摘しています。