タリバン最高指導者 初めて公の場に姿か
イスラム主義勢力タリバンの最高指導者アクンザダ氏が、アフガニスタン南部カンダハルで初めて公の場に姿を現したと地元メディアが伝えました。ただ、映像などは報じられていません。
地元メディアによりますと、アクンザダ氏は先月30日、カンダハルにある神学校を訪れたということです。学校の責任者は、「アクンザダ氏は700人から800人の生徒に挨拶をした」と話し、生徒の1人は「皆、涙を流して喜んだ」と語りました。
アクンザダ氏は2016年、前任者がアメリカ軍による無人機の攻撃で死亡したあと、タリバンの最高指導者に就任しました。しかし、暗殺のリスクから長年姿を隠し、アメリカ軍がアフガニスタンから撤退しタリバンが実権を握ったあとも姿を見せないことから、死亡説も流れていました。
SNSには、アクンザダ氏とされる音声も投稿されています。「アッラー(神)はタリバンと共にある。タリバンは戦いで成功し、抑圧者に対してイスラムのルールに従うだろう」などと述べていますが、訪問に関する映像や写真は公表されていません。
現地では「死亡説を否定するためのタリバンのプロパガンダだ」との声も上がっています。