ベラルーシ移民「黒幕」名指しロシアが反論
ポーランド東部の国境地帯に隣国ベラルーシから、中東などの移民が押し寄せる中、問題の「黒幕だ」と名指しされたロシアが10日、反論しました。
ポーランドとベラルーシの国境では現在、ポーランド軍が1万2000人を派遣し、移民の流入を阻止しています。こうした中、9日にはポーランドのモラウィエツキ首相がベラルーシの同盟国であるロシアのプーチン大統領を移民問題の「黒幕だ」と批判しましたが、10日、ロシアのペスコフ大統領報道官はこの発言について「無責任で受け入れられない」と反発しました。
プーチン大統領はこれまでも移民問題はロシアに関係ないと表明していて、10日に行われたドイツのメルケル首相との電話会談では、EUがベラルーシと直接協議するよう提案し、突き放す姿勢を示しました。
一方で、タス通信によりますと、10日、ロシア国防省は、長距離爆撃機2機がベラルーシ上空を巡回飛行したと発表していてロシア側がEUをけん制したものとみられています。