岸田首相、プーチン大統領と“初”電話会談
岸田首相は、就任後初めてロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、北方領土問題を含む平和条約交渉について、これまでの両国間の合意を踏まえ取り組んでいくことを確認しました。
岸田首相「両国間の諸合意を踏まえて平和条約交渉に取り組んでいくこと、これを確認いたしました。信頼関係構築しながら日露関係全体を前に進めていきたい」
会談で、岸田首相は「北方領土問題について次の世代に先送りすることなくプーチン大統領と共に取り組んでいきたい」と述べました。これに対しプーチン大統領は、平和条約締結問題も含め二国間のあらゆる問題に関する対話を継続していく意向を示したということです。
その上で両首脳は、平和条約の締結後に歯舞群島・色丹島の引き渡しを明記した「日ソ共同宣言」を基礎に平和条約交渉を加速させるとした、2018年のシンガポールでの合意を含め、これまでの両国間の諸合意を踏まえて平和条約交渉に取り組むことを確認しました。
会談後、岸田首相は「北方4島の帰属の問題を明らかにして平和条約を締結する政府の方針に変わりはない」と述べました。