スーダン“コレラ菌など病原体保管”研究所占拠…WHO「バイオハザードのリスクが高い」
軍と準軍事組織との間で武力衝突が起きているスーダンでは、コレラ菌などの病原体を保管する研究所が占拠されました。WHO(=世界保健機関)は「生物災害が起きるリスクが高い」と懸念しています。
ロイター通信は25日、現地のWHO担当者の話として、ハルツームにあるコレラ菌などの病原体を保管する国立の研究所が占拠されたと報じました。研究所から技術者が追い出され、安全に管理できる状況が維持できていないということです。
このため、WHOの担当者は、病原体が外部に流出し、バイオハザード(=生物災害)が起きるリスクが高いと懸念を示しています。一方、軍か準軍事組織「RSF」のどちらが占拠したのかについては明らかにしていません。
15日から始まった武力衝突では、これまでに459人が死亡し、4000人以上がケガをしています。