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UNEP COP26目標達成も効果わずか

2021年11月11日 1:52

UNEP(=国連環境計画)は、気候変動問題を話し合う国連の会議COP26で各国が新たに示した温室効果ガスの削減目標が達成された場合でも気温上昇をおさえる効果は、わずかにすぎないとの分析結果を発表しました。

UNEPは先月、各国が掲げる温室効果ガスの削減目標を達成した場合でも今世紀末の世界の平均気温は産業革命前と比べて2.7度上昇し、気候変動対策の枠組みである「パリ協定」が目指す1.5度におさえる目標とは大きな開きがあると発表していました。

現在、開かれているCOP26ではインドなどが新たな削減目標を示しています。しかし、UNEPは9日、各国の新たな公約が実行された場合でも気温上昇に与える結果は、これまでの分析と「非常に似通ったもの」になると明らかにしました。

また、温室効果ガス削減目標の実現に向けた道筋を明確にしている国はほとんど無いと指摘した上で、各国に対して「短期的目標の設定と具体的行動」を求めました。