アメリカ南部テキサス州の知事が出した、学校でのマスク着用の義務化を禁止する命令について、地元の連邦地裁は１０日、「命令は違法」だとして差し止めを命じました。

テキサス州では今年５月、野党・共和党の知事が、学校でのマスク着用の義務化を禁止する命令を出し、その後も、これに反発して義務化を続ける一部の教育委員会を訴えるなど、強硬手段に出ていました。

テキサス州の連邦地裁は１０日、この命令が感染リスクが高い障がいを持つ子どもたちの権利を侵害しているなどとして、違法と判断し、差し止めを命じました。

アメリカでは、学校でのマスク着用の義務化や、ワクチン接種の義務化などをめぐり、バイデン政権と、共和党が優勢な州との間で対立が続いていて、激しい論争となっています。