COP26最終日「合意」の行方は 中継
気候変動問題を話し合う国連の会議「COP26」が最終日を迎え、議長国のイギリスは、合意文書のたたき台となる草案を各国に提示しました。現地から古谷記者が中継で伝えます。
◇
会場では大詰めの議論が続いています。
COP26・シャルマ議長「私たちは草案を作るため、一晩中作業を続けました」
各国で立場が異なる温室効果ガスの「排出量実質ゼロ」の時期については、「今世紀中頃」を目指すという表現になりました。
一方で、来年末までに削減目標を再検討するよう各国に要求しています。
もうひとつの焦点となっている途上国への財政支援ですが、「不十分」との批判を受け、将来的に大幅に増額すると書き込まれました。
また、現在目標に掲げている年間1000億ドルの支援についても、2025年までに達成することを各国に要請しています。
日本も批判を受けていた石炭火力発電の扱いについては、つい2日前までは、石炭火力発電を全面的に廃止していくという方向で議論が進んでいました。しかし、石炭に頼らざるを得ない国もあることから、現段階では排出削減対策が取られているものについては、廃止の対象にならないとする方向で調整に入っています。
しかし、こうした重要テーマをめぐっては、まだ意見が割れていて、BBCなどは会期延長の可能性があると報じています。