金総書記“ノーマスク”で国葬に参列 感染状況好転をアピールか? 北朝鮮
北朝鮮では、感染状況が管理できているとアピールするためか、金正恩総書記のマスク無しの姿が報じられました。
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23日午前9時すぎに放送された北朝鮮の国営テレビでは、先週木曜日(19日)に死去したとされる、朝鮮人民軍・元帥の国葬の様子が伝えられていました。
葬儀には金正恩総書記も参列しました。故人をしのび、涙ぐんでいるようにも見えます。自らひつぎを持ち上げ、運んでいる姿が放送されました。
参列者は会場内だけではなく沿道にも集まりました。多くの人がマスク姿で霊きゅう車を見送っていました。
金総書記が墓に土を入れる様子も映されていました。参列者のほとんどはマスクを着用していますが、金総書記はノーマスクでした。
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北朝鮮メディアによりますと、22日午後6時までの1日で新たに確認された発熱者はおよそ17万人です。前日から2日連続で10万人台と、減少傾向となっています。
金総書記のノーマスク、そして大々的な国葬を行うことで、感染状況が管理できていると国民向けにアピールしているのでしょうか。
21日に開かれた朝鮮労働党の会議では、新型コロナの感染状況について、抑制されているとの認識が示されました。金総書記は、国家非常防疫事業は「肯定的に推移」しているとして、「我が党の正確な指導と組織力、団結力がもたらした成果である」などと強調したということです。