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ベラルーシ大統領「移民帰国の用意ある」

2021年11月16日 2:10

ベラルーシのルカシェンコ大統領は15日、ポーランドとの国境付近に大勢の移民が押し寄せ緊張が高まっている問題で、「移民を帰国させる用意がある」と述べました。

ベラルーシ大統領府によりますと、ルカシェンコ大統領は政府内の会合で「国境でのいかなる衝突も望んでいない」「移民を帰国のための飛行機に乗せる用意がある」と述べ、事態打開に向け前向きな姿勢を見せたということです。

ただ、「移民は帰国したがらないだろう」として、移民が自らの意思で国境地帯にとどまっていると強調しました。EU(=ヨーロッパ連合)がベラルーシは移民を意図的にEU側に送り込もうとしているなどと主張する中、批判の矛先をかわす狙いがありそうです。

さらに、ドイツのミュンヘン市が移民を受け入れる意向を示していることを受け、「ポーランドが国境を通過させないなら、ベラルーシの国営航空を使って直接送り届けることができる」とも語りました。

一方、EUは15日に外相会議を開き、ベラルーシに対する制裁対象を拡大することを決めました。移民の送り込みに関与している個人や企業に対して、資産凍結やEU域内への渡航禁止などを科すことが可能になります。

フランスメディアによりますと、今後、航空会社や旅行代理店などが制裁対象となる見通しです。