米中首脳“友好”演出も…初オンライン会談
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が初のオンラインでの首脳会談を行いました。ワシントン支局の矢岡亮一郎記者が中継。
先ほど終了した会談は、前半、後半2回に分け、休憩を挟んで、3時間あまり行われました。両首脳は会談冒頭、大国としての責任や両国関係の安定の重要性にそろって言及しました。
アメリカ バイデン大統領「米中の指導者には両国の競争が衝突に発展しないようにする責任がある。米中の二国間関係は、率直に言えば世界全体にも大きな影響を与える」
中国 習近平国家主席「気候変動対応や新型ウイルスを含むグローバルな挑戦には、いずれも健全で安定した米中関係が必要だ」
両首脳は、発言前、回線がつながるとお互い笑顔で手を振り、習主席は「我々は古い友人だ」などと呼びかけて、友好ムードも演出しました。
一方でバイデン大統領は、中国の人権や海洋進出の問題に懸念を示したほか、両国の偶発的な衝突への発展を防ぐ、いわゆる「ガードレール」の必要性にも言及しました。
幅広い議題で、かなり突っ込んだやりとりが行われたものとみられます。事前に報道された、習主席からバイデン大統領に対し北京オリンピックへの招待があったのかも焦点となります。
このあと、アメリカ側から内容についての会見も予定されています。