×

まもなく米中首脳会談 初“顔合わせ”形式

2021年11月16日 7:25

アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席によるオンライン首脳会談が、日本時間の16日午前、行われます。首脳レベルの対話によって、両国関係が緊張緩和に向かうかが焦点です。

米中首脳による会談は、これまで2度、電話形式で行われていますが、顔を合わせる形では、初めてです。

アメリカ政府高官は、「電話会談とは異なる本格的な会談になる」としているほか、ホワイトハウスの報道官は、会談は「数時間に及ぶ」との見通しを示しています。

米・サキ報道官「中国の行動に懸念を示し、利益が一致する分野について議論する」

バイデン大統領は、新疆ウイグル自治区での人権侵害や台湾、コロナウイルスの発生源などの問題について、習主席に直接懸念を伝える見通しです。

一方で、「米中の競争を責任を持って管理していく」として、偶発的な衝突を防ぐ、いわゆる「ガードレール」についても協議したい考えです。

中国外務省の報道官は15日、「両国関係を正しい軌道に戻すことを望む」と述べ、関係改善に期待感を示しました。

会談に先立ち、ホワイトハウスでは、政権の看板政策「インフラ投資法案」の署名式が行われました。大統領は、「中国などとの21世紀の経済競争に勝つための投資だ」と訴えていて、アメリカ政府高官は、法案の成立により、「強い立場で中国との会談に臨める」としています。