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フランス国民議会選挙、極右政党は失速で第3勢力に 地元紙は「驚きだ」

2024年7月8日 22:55
フランス国民議会選挙、極右政党は失速で第3勢力に 地元紙は「驚きだ」

フランスで7日に行われた国民議会選挙の決選投票は即日開票され、第1回投票でトップとなった極右政党が失速し、第3勢力となりました。地元紙は「驚きだ」などと報じています。

フランスの公共放送の集計によりますと、最大勢力となったのは180議席を獲得した左派連合で、次いでマクロン大統領率いる与党連合が163議席、第1回投票でトップだった国民連合は第3勢力という結果になりました。

地元紙は「驚きだ」とするなど、予想外の結果を伝える見出しが並びました。

また各メディアは、与党と左派が200を超える選挙区で候補者を一本化した“反極右包囲網”が功を奏したことと、多くのフランス人が、国民連合が政権に就くことを望まなかったことなどが背景にあると分析しています。

どの勢力も過半数を獲得できず、政権運営を誰が担うかが今後の焦点です。与党連合のアタル首相は8日、辞表を提出しましたが、マクロン大統領は国家の安定のためとして、しばらくの間、とどまるよう要請しました。

議会は左派、中道派、極右派の3つの大きなグループに分裂することになり、各勢力で政策面の隔たりも大きく、マクロン大統領は難しい議会対応を迫られることになります。