台湾空軍 性能向上した戦闘機の新部隊発足
台湾空軍は18日、アメリカの協力によって性能を向上させた戦闘機の新たな部隊を発足させました。台湾とアメリカの連携に中国は反発しています。
新たな部隊の戦闘機は、台湾空軍の主力戦闘機「F16」を改修した「F16V」で、台湾南部の空軍基地で部隊の発足式が行われました。
台湾空軍は、保有している「F16」戦闘機141機について、アメリカのロッキード・マーチン社の協力を得て高性能の「F16V」に順次、改修しています。
最新のレーダーが搭載され、複数の目標を同時に攻撃できるほか、ステルス性が高まったということです。費用は総額でおよそ4500億円にのぼります。
式典には台湾駐在のアメリカの代表も出席していて、蔡英文総統は「台湾とアメリカの友情がさらに深まった」とアメリカとの連携を強調しました。
台湾統一を掲げて圧力を増す中国をけん制する狙いがあるとみられます。これに対し、中国外務省の報道官は「アメリカと台湾のいかなる公式な交流にも反対する」と反発しています。