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台湾の防空識別圏に中国戦闘機56機 最多

2021年10月5日 0:17

台湾が設定する防空識別圏に4日、中国軍の戦闘機など56機が進入しました。一日の数としては過去最多で、中国と台湾の緊張が高まっています。

台湾の国防部によりますと、4日、中国軍の戦闘機や爆撃機など56機が台湾南西沖の防空識別圏を横切る形で進入したということです。台湾当局が去年9月に中国軍機の進入を発表し始めてから、一日の数としては過去最多です。

進入した中国軍機の数は、今月1日に38機、2日に39機と連日、過去最多を更新し、この4日間の合計は149機と突出して多くなっています。

中国側が武力による圧力を強める一方で、台湾空軍は2日、「領空を必ず守る」「敵機に我々の頭上を飛行させるわけにはいかない」などのメッセージ付きで、戦闘機が警戒にあたる動画を公開し、中国をけん制しています。

また、台湾の行政院長も2日、「中国は武力で地域の平和を破壊している」などと非難していて、双方の緊張がこれまで以上に高まっています。