感染拡大の中“大学入試”がスタート 韓国
韓国では18日、新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多となる中、大学入試が行われました。受験生の後輩らが会場前で応援合戦をするのが恒例でしたが、去年に続き自粛が求められました。
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40万人以上が感染した韓国。(感染者 40万6065人 死者 3187人 韓国・保健当局 18日)
記者(韓国・ソウル 18日朝)
「受験生が続々と会場入りしています。今年も応援団の姿はありません」
韓国では18日、日本の大学入学共通テストにあたる試験が行われました。試験の開始時間が近づくと、遅刻しそうになった受験生が警察の白バイで到着したり、パトカーに乗せられ、ギリギリに会場入りする姿も見られました。
2019年までの韓国の大学入試と言えば、会場の前で、受験生の後輩らが応援合戦をする光景が定番となっていました。しかし、新型コロナの感染拡大の影響で、去年に続いて、今年も後輩らの応援は自粛が求められました。
一方で、母親など家族が見送る例年通りの光景も見られました。
受験生の母親
「ファイティン(頑張って)」
また、去年の入試では感染防止のため、受験生の机についたてが設置されましたが、今年は試験中についたては使わず、昼食の時だけ設置することになりました。受験生の多くがワクチン接種を完了したためです。
今年の受験生は51万人で、韓国政府は、今年7月から優先的にワクチン接種を進めてきました。
受験生
「(コロナ禍で)夜遅い時間まで自習室を使えず、不便でした」
受験生
「オンライン授業だったので、(先生に)直接質問できず苦労しました」
ソウルの寺には、多くの保護者らの姿がありました。
記者
「中では多くの人たちが受験成功を祈っています。そして、新型コロナの影響で中の人数制限があるため、外にも多くの人たちが集まっています」
18日、韓国では新規感染者が3292人と、過去最多を更新する中、入試の時間割に合わせて、お経を唱えていました。
娘が受験中の母親
「(受験成功を)祈りたい気持ちが1番で、コロナ感染への心配はその次でした」
また、感染者や隔離対象者は、病院などに設置された別会場で受験したということです。