中国の女子テニス選手・彭帥さんが前副首相からの性的関係の強要を告白後、連絡が取れなくなったとされる問題をめぐり、アメリカの議会下院は８日、彭帥さんとテレビ電話を行ったＩＯＣ（＝国際オリンピック委員会）を非難する決議を可決しました。

ＩＯＣは先月、バッハ会長が彭帥さんとテレビ電話を行い、無事でいると説明を受けたと発表しました。下院で全会一致で可決された決議では、ＩＯＣが「ビデオ通話がどのように行われたか説明しなかった」として、中国政府と共に問題を隠ぺいする側に回ったと非難しています。

その上で、ＩＯＣが人権を守る義務を果たさず、「北京オリンピック・パラリンピックに参加する選手の権利を守る能力と意志に疑問を抱かせる」としています。

また、決議では中国に対し、彭帥さんの問題について透明性のある調査を行うよう求めています。