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露・ウクライナが黒海安全航行確保で合意も…露の条件提示で実現不透明

2025年3月26日 2:52
露・ウクライナが黒海安全航行確保で合意も…露の条件提示で実現不透明

ウクライナでの停戦をめぐりアメリカのホワイトハウスは25日、ロシアとウクライナの双方と黒海で安全な航行を確保し、武力を行使しないことで合意したと発表しました。ただ、ロシア側は条件を提示していて合意が実現するかは不透明です。

アメリカは23日から25日にかけてサウジアラビアで、個別にロシア、ウクライナと実務者協議を行いました。ホワイトハウスは25日、アメリカがロシアとウクライナの双方と黒海での安全な航行の確保や武力行使の排除、軍事目的での商業船舶の使用を防止することで合意したと発表しました。また、エネルギー施設に対する攻撃停止に向け具体的な措置をとることでも合意しました。これらの合意を実施するため、「第3国が仲介役を務めることを歓迎する」としています。

一方、ロシア大統領府も声明で、「黒海の航行の安全確保で合意した」と明らかにしましたが、食料輸出などに関するロシアの企業や金融機関、船舶に対する制裁解除が条件だとしています。

またエネルギー施設に対する攻撃停止の合意をめぐっては、米露首脳電話会談が行われた「今月18日から30日間有効」と主張していて、合意が遵守されない場合、撤回する可能性もあるとしています。

合意を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は「正しい決断だ」と歓迎した一方、ロシア側が制裁解除を合意の条件としていることなどについて、「ロシアは合意をゆがめ、仲介者と世界を欺こうとしている」と非難しました。

また、アメリカのトランプ大統領は25日、「ロシア・ウクライナと深い話し合いをしているが、うまくいっている」と述べました。ロシアが条件として制裁解除を求めていることについては「条件は5つか6つあり、我々はすべてを検討している」と述べました。

最終更新日:2025年3月26日 2:52
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