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世界の「意図しない妊娠」全体の約半数の年間1億2100万件

2022年3月31日 7:29
世界の「意図しない妊娠」全体の約半数の年間1億2100万件

国連人口基金は30日、全世界での「意図しない妊娠」の件数は全体の妊娠件数のおよそ半数にあたる年間1億2100万件にのぼることを明らかにしました。

国連人口基金は30日子どもを望んでいなかった時に妊娠したり希望より早く妊娠してしまう「意図しない妊娠」についての報告書を発表しました。

報告書によると、2015年から19年にかけて、「意図しない妊娠」は毎年1億2100万件で全体の妊娠件数の48%を占めるということです。

さらに「意図しない妊娠」のうち61%が中絶に至っているということです。

中絶件数のうち推定で45%が「安全でない中絶」で、発展途上国では年間700万人の女性が入院するなどしていて報告書は「公衆衛生上の緊急事態」だと指摘しています。

また「意図しない妊娠」は全世界の15歳から49歳の女性の6.4%が経験していて、ジェンダーの不平等が大きい国ほどその割合が高くなっているということです。

国連人口基金は「意図せぬ妊娠」の増加は「女性と女児の基本的人権を守るための世界的な失敗を表している」と警鐘を鳴らした上で、ウクライナをはじめとする世界各地の紛争や危機で、避妊ができなくなったり性的暴行が増えたりすることで「意図しない妊娠」がさらに増加することを懸念しています。

画像提供:アフロ 

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