4月から値上げ続々 飲食店は「年間になると何千万の大きさ…死活問題」
食卓に欠かせない小麦や、油、そして、スターバックスのコーヒーなど、この4月から相次いで値上がりします。ウクライナ情勢の影響でさらに上がる懸念もある中、飲食店などを取材しました。
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東京・渋谷にあるたこ焼き酒場は、まん延防止措置の解除で午後8時以降も酒の提供が可能になりました。
たこ焼き酒場 営業部長
「徐々に落ち着いてきて、昔の生活に戻ればいいなという期待はすごく感じています」
一方で、悩みなのが、たこ焼きに欠かせない小麦についてです。
たこ焼き酒場 営業部長
「食材の値上げがかなりいろいろきているので、たこ焼き屋ですので、小麦を一番使う」
アメリカやカナダでの天候不良の影響で、来月1日から政府が買い付けた輸入小麦の売り渡し価格が、17.3%引き上げられます。
たこ焼き酒場 営業部長
「月間とか年間になると、何百万、何千万の大きさになるので、非常に厳しい状態の中で死活問題」
さらに、タコや野菜、卵、容器の価格も上がっていて、商品の値段を変えることも検討しているといいます。
都内にある薬局でも、値上げについて聞かれました。
薬局の店長
「こっちがトイレットペーパー、キッチンタオル・ティッシュペーパーとか、今、108円で売っているものが、20円くらいは上がるんじゃないかな」
仕入れ値が10%~20%上がっているといいます。
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多くのモノの値段が上がる4月。原材料や原油価格の高騰などの影響で食用油やチルド麺、レトルトカレー、チーズといった食品が値上がりします。
スターバックスコーヒージャパンは、定番商品を約10円~55円程度値上げし、鳥貴族は「フードドリンク327円均一」を350円に値上げすると発表しています。街の人は──
会社員(20代)
「もう痛いです。ちりも積もれば、結構10円とか20円でも痛いので」
会社員(50代)
「身近な食品にまで値上がりの波がきているんだな」
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こうした物価高騰の流れは今後、ウクライナ情勢がさらに追い打ちをかけるという懸念もあります。岸田総理大臣は、原油価格の高騰や物価上昇などへの対策を、来月末をめどにとりまとめるよう指示。関係閣僚会議で検討を進めることにしています。
(3月29日放送『news zero』より)